土塀・紅葉・松葉・銀杏=生砂糖
笹=有平糖






葛家=そば薯蕷 雪輪=栗羊羹
頭巾=こなし






御幣=生砂糖
でんぼ・火の玉=こなし
鈴=落雁






こおろぎ・草=生砂糖
岩=カルメラ 月=薄種


 仏教の開祖である釈尊の誕生を祝う法会である。すべての仏教宗派共通で、毎年4月8日に行われる。甘茶を誕生仏に灌ぐということから灌仏会(かんぶつえ)ともよばれている。花まつりの起源は、今から約2500年前、現在のネパール国内にあったルンビニーという花園で、さまざまな花が咲き乱れる中に生まれられたからと言われる。しかも、その誕生を喜んだ竜が、天から甘露の雨を降り灌いだとか、生まれたばかりのお釈迦さまは、四方に七歩ずつ歩いたあとに、右手で天を左手で地をさしながら「天上天下 唯我独尊」と高らかに宣言したなどという伝説も残っている。
花御堂の中には天地を指す釈尊誕生仏が安置され、参詣者は小さな竹柄杓で甘茶をかける。甘茶は家に持ち帰って家族で飲み合ったり、あるいは甘茶で墨をすり呪文を書いた紙を柱・壁・天井などに貼れば害虫除けに効き目があるとも、雷除けになるとも信じられた。又、民間の灌仏会は山寺に詣って、先祖供養のために水向供養をしたり、花供養をしたりすることであった。今日のように灌仏会が一般に浸透するようになったのは、夏の始まりに当たって、民間にあった卯月八日の行事(山遊び・磯遊び・墓参りなど)と先祖祭祀の風習と習合したためと考えられる。



 
 陰暦3月13日、13才になった子供達が嵐山の法輪寺虚空蔵菩薩に詣でる風習がある。虚空蔵は福徳・智恵を授けてくれるという事から、十三詣りを「智恵もらい」とも言う。参詣の帰り途で、後ろを振り返ると折角授かった智恵を返さねばならないと、渡月橋を渡り終える迄は、後ろを振り向いてはいけないという言い伝えがある、
13日は虚空蔵の縁日に当り、13才はこれに因んだものであるが、13才という年令上、児童は両親に付き添われて参詣する。
時期を合わせた様に嵯峨は桜の満開の季節となり、着飾った子供達、母親達が参詣する様は、衣装比べの感さえあって、誠に華やかな風情である。
十三詣りは、全国各地に見られるが、嵯峨法輪寺の虚空蔵は日本最初のものである。法輪寺という名よりも「嵯峨虚空蔵さん」として親しまれている。しかし、十三詣りそのものの起源は比較的新しく、安永2年(1772)が初めてという。関東から広がった七五三に匹敵する行事といえるが、最近では相方共、日常生活に密着した習慣として定着した。
13才という年令は、古来男女の元服の時期と合致し、人生の転機の一つと目されていた。元服に当たってはそれぞれの地方の高山や有名な寺院、神社に登拝する風習が多い。それを一つの年祝いと考えていたからである。虚空蔵の縁日がたまたま13日であって、これに13才をからみ合わせて案出された行事と考えられる。
昔は境内に13種の菓子が売られ、それを菩薩に供えた後、家に持ち帰り子供に食べさせたものらしいが、その内容については詳しく分からない。
現在では小学校卒業、中学入学(実際は数え年14才)の祝いを兼ねた行事として定着した。親戚、縁者に、紅白饅頭等で内祝いをする事が多い。

<紅白薯蕷饅頭>

写真は、京菓子協同組合青年部穏歩前進より掲載。
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